略歴:

1944年 福岡県朝倉郡筑前町に生まれる。
1963年 安川電機入社‘68年退社。
1979年 うえだデザイン(有限会社)を設立。
1993年 第1回個展「水彩風景画展」を開催。
1994年 常設ギャラリー「季楽工房」を開設し、水彩画教室を始める。
2002年 日貿出版社より第1集「水彩画・光と風を描く」が刊行される。
2004年 日貿出版社より第2集「心ひかれる風景を描く」が刊行される。
2006年 第15回個展「四季のうつろい展」を開催。
2007年 第16回個展「ふるさとの光と風を描く」を開催。
2008年 第17回個展「はがきに描く四季の静物」を開催。
2009年 日貿出版社より第3集水彩で描くふるさとへの憧憬」が刊行される。
2009年 第18回個展「画集出版記念展」を開催。
2010年 第19回個展「水辺、里山、光の風景」を開催。
西部水彩画協会会員

 

~画集「水彩画・光と風を描く」より~

 スケッチに出かけるときは朝が早い。小川のせせらぎに出合うとなつかしく、路地裏を見つけると、人の生活の気配を感じて歩いてみたくなる。
川岸を通ると水面を渡る風にひかれ、渓谷に入りこむと、清流の水しぶきに息をのみ、釣りをしたくなる。
 画題を求めて歩きまわり、思いがけない情景に出くわすとワクワクしてくる。はやる気持ちをおさえ、まず自問自答してみる。このワクワク感とは何なのか。
それは対面した自然が放つ生き生きとした第一印象であり、感動なのだと。
このことが今から描く絵の主題となる。
 単に目の前の景色を写しとるということだけでなく、
日差しや吹く風や空気を意識して、臨場感のある絵を心がけたいと思う。